

今年からAIと向き合ってきて、もう作りたいものもないですし、そろそろネタは尽きますが、先日、「生成AIで変わる飲食店–自家製麺キリンジの具体的な実例紹介」という記事で、ラーメンプロンプトや原価シミュレーター、丼チャレンジ、キッチンタイマーといった具体的なAI成果物を紹介しました。
今回はその続編として、施策の裏側にある「店主の日常の働き方」そのものに焦点を当てる。ツールを作る側は普段どんなふうにパソコンと向き合っているのか、という話です。
国分町の飲み屋店主と聞くと、営業中はあまり客と話さず一日中厨房に立っているイメージらしい。営業時間中はたしかにそうだ。しかし仕事は、スキマ時間から始まっているとも言える。
- siteの記事を書く
- SNS発信する
- Uber Eatsの商品情報を更新する
- 売上、領収書を確認し、整理する
- 写真を編集してSNSを更新する
これらは日々発生する作業だ。今の飲食店経営は、「料理人」「Web担当者」「経理担当」の三役を店主一人でこなす仕事になっている。
AIが一番役に立つのは「考える時間」を作ってくれる
AIというと、自動で文章を作るイメージが強いかもしれない。しかし実際に使ってみて感じた価値は、それとは少し違う。
AIが増やしてくれるのは「考える時間」そのものだ。
- 記事の構成やタイトル案、アイディアの叩き台を作る(AIが)
- SEOキーワードを抽出する(AIが)
- 文章の校正や写真の説明文を作る(AIが)
こうした「ゼロから考える作業」をAIが肩代わりしてくれる分、店主はその先の内容を深く考えることに時間を使える。仕込み時間を買う感覚に近いが、丸々AIも実際はある(笑)
価値があるかどうかはケースバイケース
ネット上に投稿する価値がある質の高いものもあれば、誰の役にも立たない無価値なものもある。
価値を決めるのもAI(検索エンジンなど)
15言語化したHands-Free Kitchen Timer のSEOやGoogleアドセンス広告の審査など、ネット上の価値を判定しているのも検索エンジン側のAIです。そのため、前提のしての投稿頻度の積極性、評価がどうなるかは状況によって様々です。GoogleとAIエージェントが絡めば、もう人間がAIに向けて仕事しているのが実態なのです(笑)
マウスもラーメン屋の道具だった
以前、「【10年以上使って分かった】私が今でも手放せない最強マウス。サンワサプライ MA-TB39Sを5台も買い溜めした理由」という有線マウスのレビュー記事を書いたことがある。「ラーメン屋なのになぜマウスの話を?」と思われたかもしれない。関係なくね?が一般論なのだろう。
だが毎日何時間もパソコンに向かう店主にとって、マウスは立派な仕事道具だ。厨房では包丁を選ぶ。製麺ではローラーを調整する。パソコンでは、自分の手に合うマウスを選ぶ。どれも仕事の効率を上げるための投資という点で変わらない。
世の中にはボタンの多い高機能イラつきマウスが溢れている。「多機能」は魅力的な売り文句だが、実際には使いこなせないオーバースペック機能ばかりが多い。これはマウスもAIも同じだと思っている。どれほど高機能でも、現場で使いこなせなければ意味がない。
そんなこんなで私は、あえてシンプルな有線トラックボールマウスを使っている。充電切れがなく、電池交換も不要で、入力遅延も気にならない。毎日何千回もクリックする道具だからこそ、余計な機能やストレスはない方がいい。厨房の道具にこだわるのと同じように、パソコンの道具にもこだわる。これは脱線した話ではなく、ラーメンの一部だ(もちろんラーメンではない)
実際にAIで効率化した業務
現在、AIを活用しているのは主に次の業務だ。
Web
記事作成、ホームページ、SNS投稿作成
店舗運営・経理
売上データの整理、領収書のデータ化、Geminiによる経理補助
今年から領収書は1枚ずつ手入力する作業をやめた。今は領収書を動画で連続撮影するだけで、Geminiがスプレッドシートに自動集計し、仕訳まで済ませ、月計シートをGoogleドライブに保存する。ポチポチ数字の手打ち作業の時間がまるごと消えた。記事で書くの忘れてましたが、なんだかんだで、これがめちゃくちゃデカい効率化でもある。
あと飲食店が効率化できるものはタイムカード。バイトにQRコードを渡して入室管理システムをタイムカード化してQRコードと口座を紐づけて給与も自動計算する。読み込み専用のタブレット一台とClaudがあればできる。
開発・ツール制作
プログラム補助、スプレッドシートの自動入力、タイマーアプリの改善
これらは厨房に立っているだけでは生まれない価値だ。しかし店の売上や業務効率には確実につながっている。(売り上げは全てを癒すには勝てないが、、、)
AIを導入しても、結局は結果が全てである。
AIは便利な道具だ。だが味を決めることはできない。スープの火加減も分からない。麺の状態も見られない。お客さんの表情を読むこともできない。
だから最後に判断は、結果はラーメン(リアル)である。スペックや多機能さに振り回されず、自分に必要な機能だけを道具として使いこなす。AIは料理を作る道具ではなく、経営という現場を支える「考える材料」を増やしてくれる道具だ。人間は嘘つく生き物だが、AIも嘘をつく。あとAIとAPIとカード番号の犯罪も増えてくることでしょう。
まとめ
ラーメン屋の仕事は、厨房だけでは終わらない。
ホームページを書く。SEOを考える。経理をする。AIを活用して時間を作る。そして、できた時間をもう一度ラーメン作りに使う。
これからの飲食店にとって、パソコンの前で過ごす時間もまた、立派な「仕込み」の一つ。だから今日も、麺を打ったあとにキーボードを打つ。マウスの話はラーメンと関係ねぇーだろ!!とか思わないで頂きたい。どちらも、ラーメンを届けるための仕事であると思っています。
「生成AIで変わる飲食店–自家製麺キリンジの具体的な実例紹介」
おわり

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