Googleアドセンス審査の失敗

あぶらかす
Googleアドセンス審査に何度も落ちて、ブログについて考えたこと

Googleアドセンスの審査に何度も落ちました。

記事の数を増やして、文字数も増やして、必要そうなページも作る。それでも通らない。

「何が足りないんだろう」と思って、他のブログを読んだり、記事を書き直したりしていました。

正直、途中から少し嫌になりました。

文字数が足りないのか。

記事の数なのか。

サイトの構成なのか。

何を書けばいいのか分からなくなってきます。

自分は宮城県仙台市で「自家製麺キリンジ」というラーメン店をやっています。

2006年に店を始めました。

ラーメン屋なので、朝から仕込みをして、麺を打って、営業して、片付けをする。それが本業です。

その合間にブログを書いたり、SNSをやったり、最近はAIを使って仕事の道具を作ったりしています。

ブログを書き始めてから、店のことを改めて文章にする機会が増えました。

そこで、少し考え方が変わりました。

ブログは「正しいことをたくさん書けばいい」というものでもないのかもしれない。

自分の場合は、実際に店でやったことを書く方が、ずっと書きやすい。

そして、その方が読んでいる人にも伝わる。

最近はそう考えています。

「あぶらかす」の説明だけなら、うちが書く必要はない

うちの店では「あぶらかす」を使っています。

牛の小腸から脂と水分を抜いて作る保存食です。

「あぶらかすとは何か」と検索すれば、説明はいくらでも出てきます。

だから、その説明を自分が書き直しても、それほど面白くありません。

自分が書けるのは、実際に店で使ってきた話です。

どれくらい入れるのか。

入れすぎるとどうなるのか。

火を入れたときにどう変わるのか。

スープとの相性はどうなのか。

保存するときに何に気をつけているのか。

こういうことは、実際に使っていないと分かりません。

もちろん、毎回うまくいくわけでもありません。

仕込みをしていて「あ、これは入れすぎたな」と思うこともある。

逆に、思ったより良かったこともあります。

こういう話なら、自分が書く意味があります。

「あぶらかすとは何か」という説明は誰でもできます。

でも「20年近くラーメン店をやってきて、実際にどう使っているか」は、自分の経験です。

ブログを書くなら、こういうところを大事にした方がいいのかなと思うようになりました。

物価が上がったから、すぐ値上げ。そんなに簡単ではない

最近は何を買っても高くなりました。

小麦も肉も光熱費も上がっています。

店をやっている側からすれば、原価が上がれば値段を上げる。

これは普通の話です。

でも、実際に店に立っていると、それだけでは決められません。

「値段を上げたら、お客さんはどう思うだろう」

そこはやっぱり気になります。

だから、自分は値上げを考える前に、店の中でできることを探しました。

店の裏に使っていないスペースがあります。

そこを利用して椎茸の菌床を置いたり、米ぬかや卵殻、出汁を取った後のものをコンポストに利用したりしています。

その土で野菜を育てたりもしています。

最初から完璧な仕組みを作ったわけではありません。

やってみたら水分が多すぎたり、思ったように発酵しなかったりする。

逆に、捨てるつもりだったものが意外と使えたりもする。

こういうことは、本を読んでいるだけでは分かりません。

やってみて初めて分かることです。

「資源循環」と書けば聞こえはいいですが、実際には店の裏で土をいじっているだけです。

でも、その方が自分には分かりやすい。

買って捨てるだけではなく、店から出るものをもう一度使えないか考える。

それをやっているうちに、原材料についても少し違った見方をするようになりました。

やってみて、やめたこともある

ブログでは、成功した話を書きたくなります。

「これを導入したら便利になった」

「これをやったら売上が上がった」

そういう話です。

でも、店を長くやっていると、やめたものもたくさんあります。

その一つがキャッシュレス決済です。

以前はうちの店でもキャッシュレス決済を使っていました。

お客さんにとって便利だろうと思ったからです。

ところが、ワンオペで店を回していると、だんだん面倒になってきました。

現金だけなら会計も売上管理も単純です。

そこにクレジットカードやQR決済などが加わる。

決済方法が増えれば、それだけ管理するものも増えます。

手数料もかかります。

入金されるタイミングも違います。

大きな店なら問題にならないことでも、一人でやっている店では、その小さな作業が積み重なります。

そして2020年、キャッシュレス決済をやめました。

これは「キャッシュレスはダメ」という話ではありません。

店の規模や営業スタイルによって、合う仕組みが違うということです。

うちの場合は、会計をシンプルにして、その分ラーメンを作ることに集中する。

その方が合っていました。

こういう「やめた話」は、成功談ほど派手ではありません。

でも、同じように一人で店をやっている人なら、参考になるかもしれません。

実際にやってみて、自分には合わなかった。

それも一つの経験です。

文字数を増やせばいい、とは思わなくなった

アドセンスについて調べていると、文字数の話がよく出てきます。

「何文字以上必要」

「記事を何本用意する」

最初は自分も気にしていました。

2,000文字書こう。

3,000文字まで増やそう。

そうやって文章を足していました。

でも、途中から疑問に思いました。時間の無駄。

文字数を増やしただけで、読んだ人にとって役に立つ記事になるのか。何万字のnoteとか買う人の気が知れない。

例えばラーメン店の原価について書くとして、

「ラーメンの原価率は○%です」

と書くだけなら、数字を知って終わりです。

でも、

なぜその数字になるのか。

小麦はいくらなのか。

肉はいくらなのか。

スープにはどんな材料を使うのか。

光熱費をどう考えるのか。

仕入れた材料をどこまで使い切るのか。

自分は何を見て仕入れを決めているのか。

ここまで書けば、飲食店をやっている人なら自分の店と比べることができます。

飲食店ではない人でも、「ラーメン一杯の値段はこうやって決まっているのか」と分かります。

文字数を増やすことより、こっちの方が大事なんじゃないか。

最近はそう思っています。

AIには助けてもらっている

AIもかなり使っていますが、AIも成長線もいずれ、下降します。

ブログ記事の構成を考えるときにも使います。

検索キーワードを整理するときにも使います。

文章を書いた後に、「この順番の方が分かりやすい」と直してもらうこともあります。

仕事でも使っています。

領収書を撮影して記録を整理する仕組みを作ったり、声で動かせるキッチンタイマーを作ったりしました。

自分にとってAIは、文章を全部書いてもらうものではありません。

面倒な作業を減らす道具です。

ただ、AIにできないことがあります。

今日の厨房で何が起きたかは分かりません。

朝、麺を打ったときの感触も分かりません。

スープを炊いていて、火が強すぎたことも分かりません。

お客さんから言われた一言も、実際にその場にいなければ分かりません。

そこは自分で書くしかない。

だから、AIに文章の形を整えてもらうことはあっても、実際にあったことまで作ってもらわないようにしています。

構成はAI。

経験は自分。

最後の文章も、自分で読んで直す。

今はそんな使い方をしています。

結局、店もブログも同じだった

ラーメン屋はたくさんあります。

ブログもたくさんあります。

検索すれば、似たような記事がいくらでも出てきます。

その中で、なぜうちの店なのか。

なぜその記事を読むのか。

そこを考えると、結局は同じことになります。

自分でやったことを書く。

失敗したなら失敗したと書く。

やめたなら、なぜやめたのかを書く。

うまくいったなら、どうやったのかを書く。

それだけです。

アドセンスの審査に落ちたときは、「何文字足せばいいんだろう」と考えていました。

今は、少し違います。

「この記事に、自分が実際にやったことは入っているか」

そこを見るようになりました。

検索して調べた情報だけなら、自分でなくても書けます。

でも、自分が20年近くラーメン店をやってきた中で経験したことなら、自分にしか書けません。

それなら、わざわざ他の人と同じ記事を書く必要はありません。

店の仕込みもブログも、結局は同じなのかもしれません。

毎日やってみて、失敗して、直して、またやる。

その中で分かったことを、自分の言葉で書く。

アドセンスの審査に何度も落ちたことで、自分はそんな当たり前のことを改めて考えるようになりました。

まだ審査に通るかどうかは分かりません。

でも、少なくとも以前より「何のためにこの記事を書くのか」は分かるようになりました。

文字数を増やすためではなく、自分が実際に経験したことを残すため。

今は、それでいいと思っています。

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